今日お客様の“Tちゃん”とお話していた内容を思い出しながら書いてみます。
Tちゃんの家の耐震性が低いということで新築に!!
今までは外飼いの柴ちゃん14歳は新築を期に室内犬へ…
最初は環境の変化で慣れずに不安だったけど、室内で家族と一緒に過ごすうちに慣れてきて、とても嬉しそうな様子…
犬はもともと集団で群れて暮らす生き物だから、やっぱり室内で家族と一緒に過ごすのがいいよね。
そんな話を聞いていたら僕はベルの先代のワンコを思い出した…
名前は“けんけん”…当事は犬は外で飼うのが当たり前という考えで飼い始めた…
特に病気もせずに18年が過ぎ、だんだんと白髪が増え…走らなくなり…耳が遠くなり…“最後の日”が近づいた一週間はお散歩中によく立ち止まり何かを思い出すかの様に、ぼ~っと遠くの景色を眺めることが多くなった。
空が赤く焼けている月曜日の夕方にけんけんの小屋へ向かい、目に入ったのは小屋の前にあるご飯の受け皿…朝ご飯が少しだけ残っている…
お散歩行くよ!の声に反応なし…最近耳が遠いからな…そう思い、
「けんけん、お散歩いくよ♪出ておいで!」
そう何度か呼んでも小屋から出てこない…
腰を低くして小屋を覗いて呼んでも耳さえピクリとも動かない…おかしい…。
歳が歳なだけに“もしや”という思いが頭をよぎりながらも、ただ寝ているだけかもと思いつつ揺すって起こそうとしたとき…
そのときの手に伝わる体温はいつもよりぬるく、“あぁ…”と、そしてすぐには現実受け入れることはできず頭が真っ白になりしばらく動けなかった。
どのくらい時間が経ったかはおぼろげだけど辺りはもう暗い、とりあえずよく面倒を見てくれていた母親に伝えるとすーッと涙した。
小学生の頃、僕が飼いたい!!と駄々をこねて飼い始めたものの現実は母親にほとんど面倒を見てもらっていて、僕自身はもっと何かしてあげられたのではないか?と18年間過ごした日々を後悔せずにはいられなかった。
一番悔やんだのは“最後”を看取ってあげれなかったこと…今でも後悔している。
誰にも知られず孤独に息を引き取った“けんけん”
どんな気持ちだったのだろう…声を出す力も無く、本当は声を大きくして僕達家族を呼びたかったのではないか?
もう少し早ければまだ意識はあったんじゃないか?…だってまだ少し温かい…。
…
…
営業中そんな話をしていたら、Tちゃんの先代犬のお話を聞かせてもらった…
先代犬の“最後の日”が近いと感じた頃から外飼いから室内犬へ…
この頃はもう体力が無くいつも縁側に寝ていて、学校へ行くときにはいつも「行ってきます!」と声をかけてから出かける。
だけど“その日”は学校へ「行ってきます!!」と声をかけると、起き上がってお座りしてそのTちゃんをじっと目を見つめる…
そして学校から帰ってくると亡くなっていた。
この日のことを後日お母さんから聞くと、その日はTちゃんが「行ってきます!」と言って家の玄関を過ぎたところでパタンと倒れて亡くなったそうです。
お見送りできるのはきっとこれが最後…微かに残された身体中の力をふり絞って立ち上がりTちゃんを見送ったのだと思います。
…
…
正直、何故そんな暗い話を振ったのか…美容院で営業中にする話じゃ無いと後悔したけれど、Tちゃんの先代犬の“最後”の話を聞けて良かったと思います。
普段は“死”についてできるだけ考えずにきたから…当たり前の事だけど、生きているということは必ず死ぬということ…それはいずれ誰にでも起こることを再確認させてもらったから。
何故か、けんけんが亡くなった当時は涙が出なかったのに今は思い出しただけで目が潤んでしまう…僕の中でやっとけんけんの死が受け入れられ瞬間だと気づいた。
そういえばイギリスにこんなことわざがありますよね?
子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
僕は30歳になって初めて、頭では無く心でようやく理解できました。
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